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2010.06.02

『ライ・トゥー・ミー』『フリンジ』…ディープなトンデモ科学!?が今、おもしろい!

人気の海外ドラマといえば、一時期は『24』や『プリズン・ブレイク』のようなアクションものが定番だったけれど、怒涛の新ドラマ流入!によってなんか流れが変わった!?
なかでも気になるのが、トンデモ?科学系がテーマのドラマたち。ドラマだからねーそりゃーまるっきり、フィクションでしょう!なんていって観ているそこのアナタ! 実はまじめーに研究されているものが多かったりするんです。そんなドラマたちをトンデモ科学!?とともにちょこっとそしてディープに紹介しよう。

●『ライ・トゥー・ミー~嘘は真実を語る』―人間の表情は果たして世界共通なのか!?
ティム・ロス演じる心理学者カル・ライトマン博士は、人間の表情や無意識に行う動作を研究、さらにはその表情、動作によってウソを見破るいわば人間ウソ発見器。彼のチームは、機械のウソ発見器よりもさらに精度の高い表情の読み取りを行い、さまざまな事件を解決に導く。しかし、そんなことって可能なのだろうか…。
公式サイトでも紹介されているように、ライトマン博士には実在のモデルがいる。それが、ポール・エクマン博士だ。ドラマでライトマンがパプアニューギニアで行っていたとされる研究、これはエクマン博士が実際に行っていたもの。この研究によって、文化、地域を問わず感情を表現する表情とは万国共通である(ざっくりですみません>エクマン博士)という持論を展開したわけだが、これに噛み付いたのが、これまた文化人類学者として有名なマーガレット・ミード女史。エクマンの「表情は文化依存しない」という説を“トンデモ”学説として片付けたとか。
このエクマン博士の研究を学術的に取り上げたのが、BBC製作の『Human Face』。製作にはエクマン博士も関わり、案内役はあのモンティ・パイソンのジョン・クリーズ。4回のミニシリーズだが、さすがBBCのドキュメンタリー、なかなかよくできている。思いがけない人物がちょこっと登場してくるのも楽しい。日本では、学術・教育用としてのみ販売されているようだが、ぜひともどこかで放送してほしいものだ。

●『FRINGE/フリンジ』―トンデモ科学っていったい何!?

ドラマタイトルがそもそもトンデモ科学(ここでは疑似科学、境界科学を指すことにする)を意味するフリンジ、内容もまさしくトンデモ科学系エピソードのオンパレード。
一般的な科学常識では理解不能な事件を担当することになったFBI女性捜査官オリビア。そのオリビアが協力者として選んだのは、エキセントリックな天才科学者ウォルター・ビショップ、その息子だけあって頭はいいがひねくれ者のピーター・ビショップの2人。このデコボコ?親子が、不可解な事件の謎を解いていく、というのがドラマの大まか(すぎるが)なストーリー。『LOST』のJ・J・エイブラムスが製作総指揮ということで話題のドラマだが、内容はとーってもディープだ。
そんなディープなドラマで注目したいディープな人物、それがウォルター・ビショップ博士。そのモデルとなったと思われる人物が2人ほどいる。それが、脳科学者であるジョン・C・リリーと心理学者ティモシー・リアリー。
まず、ドラマに登場するアイソレーション・タンクは、ジョン・C・リリーが考案したもの。アイソレーション・タンクは、人間と外部世界との接触を遮断することによって人間の感覚(外部からの刺激)を剥奪し、その際に脳がどのような働きをするか、を研究するために開発されたもの。このアイソレーション・タンク実験をもとにしたケン・ラッセルのサイケデリックムービー『アルタード・ステーツ』では、研究者が幻覚剤を用いることで生命の根源を追求しようとする過程が描かれている。ドラマでもケタミンやLSDといった幻覚剤としても有名な薬剤名が頻繁に登場するが、これもジョン・C・リリーがケタミンやLSDを用いて研究を行っていた事実に基づくもの。
そして、LSDといえばティモシー・リアリー。ウォルター博士がハーバード大学でLSDの実験をしていた、というエピソードはそのまんまティモシー・リアリーのバイオグラフィーとシンクロ。
そんな2人の突飛な人物像が見え隠れしているウォルター・ビショップ博士にぜひとも注目していただきたい!

●『ドールハウス』『ヴェロニカ・マーズ』にもトンデモの影が!

さまざまな人格を刷り込まれた“ドール”たちが活躍する『ドールハウス』。ちょっとSFちっくな味付けがされているドラマだけど、こちらも、ネタ元はティモシー・リアリーの研究、「人格変容」と思われる。ティモシーは、幻覚剤を使用することによってそれまでの人格を“無”にし、新たな人格を刷り込んでいくことで、「人格変容」ができると提唱していた。まさに、『ドールハウス』そのまま。それにしても、当時のアメリカ、トンデモ研究をやりたい放題…。いや、いまでもなのか…。
そして、日本でシーズン3の放送が開始され、女子高生探偵から女子大生探偵に見事に脱皮?したヴェロニカ・マーズ。しかし、トンデモウォッチャーは『ヴェロニカ・マーズ』にもトンデモを発見…。それが、看守と囚人の実習エピソード。
ドラマでは、看守側にヴェロニカの親友にして片腕的存在のウォレス、囚人側にはヴェロニカとようやくよりを戻したローガンを配したが、結果はさすがにヴェロニカの片腕だけあってウォレスの作戦勝ちに。この看守と囚人の実験、スタンフォード大学で行われた有名な実験がネタ元。ドイツ映画「es」にもなっている。

ドラマの中のトンデモ、見つけてディープにはまってみよう!

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【発売・販売元】ワーナー・ホーム・ビデオ
(c)2010 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

■『ライ・トゥー・ミー 嘘は真実を語る』
【放送予定】毎週火曜日 23:00~
【放送】FOX
(c)2009 Twentieth Century Fox Film Corporation.

ライタープロフィール

ドラマナビ編集部

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