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2009.12.22

『スペース1999』

地球の衛星軌道を外れた月!
そこに残された人々の運命は!?

1974年から2シーズン放送されたイギリス生まれのSF特撮ドラマ『スペース1999。 当時、放送されていた期間は短いけれど、“月が地球とおさらばし、宇宙を彷徨っちゃう”という突飛で発想力豊かな舞台設定、リアリティがありそう(!?)に見せることに長けた緻密なメカデザインなどが、当時の子どもたちの心をキャッチ。
日本で放送された1977年、映像を見た子どもたちに「つ、月が地球から離れて行く~!?これは一大事だ!」っと、椅子から落ちんばかりのインパクトを与えたのはいうまでもありません(ほんとか!?)。でも、この番組を見た晩は、空を眺めて月はちゃんとあるかなーって確認しちゃった人、きっといるはず。この番組の独特の世界観は、今でも“伝説”としてに根強く語り継がれているんだから!


では、ここで簡単にストーリーを紹介しちゃいましょう。タイトルからわかるように、舞台は1999年の“月”。すでに人類は月面に“ムーンベース・アルファ”なる基地を作るまでに進化。基地は、高い自給自足能力を兼ね備え、300人以上のクルーが勤務している。一方で、核廃棄物の貯蔵も行われていたが、それが突然爆発! 基地自体は無事だったものの、その勢いで月は地球の周回軌道を外れてしまい、宇宙を彷徨うという事態になってしまう。そして、“ムーンベース・アルファ”に残されたクルーたちは、新たな安住の地を求めるべく未知の宇宙の旅を始める…。
そんなハチャメチャな運命に立ち向かうクルーたちを仕切るのは、マーティン・ランドー演じるコーニッグ指揮官。リーダーシップにあふれた頼れるリーダーだけれど、基地に就任した途端に月もろとも宇宙に放り出されるハメに…。ある意味、可哀想な人です。
そんな彼に常に寄り添うのは、ブロンド熟女バーバラ・ベイン演じる医療担当ラッセル博士。2人は互いに惹かれ合うのだけれど…ん? この2人、どこかで見たような…。そうそう!あの『スパイ大作戦』でも共演してる! 実は、私生活でも夫婦だしね(後年離婚しているけど)。だから2人の演技には妙にリアリティがあり、イチャイチャするシーンを見せられた日には、あんなにドキドキさせられたのね~と、今思えば納得するわけで。
そして、そんな彼らを支える科学者バーグマン教授の存在も忘れちゃいけません! 眼光鋭いこの教授、地球一の科学者らしいんだけど、とにかく心臓が弱い…。未知の生物とか宇宙の電磁波とか何とかで、しょっちゅう心臓が苦しくなっちゃうんだから、見ている方まで胸が苦しくなる気がしたもの…。そんなクレームがあったのかなかったのか、シーズン1しか登場してませんねえ。ちなみに、そんなバーグマン教授を演じているのはバリー・モース。最近また放送され始めた懐かしのドラマ『逃亡者』のジェラード警部役の俳優です。モノクロからカラーに変わったせいか、当時は気付かなかった人も多かったかも(そんなことないか)。

そして、このドラマの魅力は、突飛な設定、個性的なキャラだけじゃない! 注目してほしいのはズバリ“特撮”です。もしかして、“イギリスのSF特撮”と聞いてピピッときました? それは、鋭い。そう、『スペース1999』は、あの『サンダーバード』を手がけたイギリス人プロデューサー、ジェリー・アンダーソンが手がけた作品なんです! 
コンテナを持ち運んで交換することで色々な用途に応用できる『スペース1999』の宇宙船、この感じ(特に運転席あたり)はサンダーバード2号と一緒!? どことなくデザインも似ているし…。
とにかく月面基地や宇宙船などのデザインは洗練されていてカッコイイ! たくみにリアリティを演出したそのクールな趣は、子どもから見ればまさに“オトナの魅力”。今にしてみれば、色数が少ないから落ち着いて見えていただけかも…、という気もしないでもないけど。

そんな魅力たっぷりの『スペース1999』、実は残念ながら(?)優れた独特の世界観はシーズン2で見事に崩されることになります。シーズン1以上にアメリカ市場を意識したせいか、登場人物の服装や全体的な雰囲気が派手になり、これまでの登場人物がいつの間にかいなくなり(バーグマン教授はどこに!?)、やけに戦闘シーンは激しくなり…。あまりの変化にガッカリさせられた視聴者も多かったのではないかというのが正直な感想。これではシーズン2で終わってしまうのも仕方ないかも…。残念!
けれども、そんなシーズン2にも1つうれしい誤算が。それは、どんなものにも変身できる科学部門クルーで異星人の女性マヤの存在! 怪獣みたいな異星人に変身するときは、「今晩はお風呂やめとこうかな…」と子どもを怖がらせたものの、子ども(特に男子)の胸をときめかせたことも事実。異星人役特有のキテレツなメイクだったけれど、“奇麗”なものは“綺麗”だものね。

最後に、日本版独自のエンディングテーマにも触れておきましょう。「ムーンベース・アルファは~♪」と歌う、ちょっと、いやだいぶ違和感があるこの曲、歌っているのは何を隠そう、金八先生で社会科の先生役でおなじみ、髭面の上条恒彦! それにしても、昔は海外モノを日本で放送するとき、独自の曲や歌詞を付けたテーマ曲が作られていたことがよくあったなぁ。どれもこれも、ちょっと無理っぽい感じがしたけれど、いまだに思い出すってことは、意外と名曲揃いだったのかもしれないと思う今日この頃です。


『スペース1999 [8枚組] コレクターズボックス1stシーズン -デジタルニューマスター版-』DVD発売中!
【発売・販売元】東北新社
【価格】\ 39,900(税込
(C)ITC 1975. All rights reserved. Licensed by Granada International Media ltd.

<CAST>
マーチン・ランドー(『マジェスティック』・『エド・ウッド』)
バーバラ・ベイン(『スパイ大作戦』)
バリー・モース、ニック・テイト、プレンティス・ハンコック、ジーニア・メルトンほか

<STAFF>
製作: ジェリー&シルヴィア・アンダーソン
撮影: フランク・ワッツ
音楽: バリー・グレイ
特殊効果:ブライアン・ジョンソン、ニック・アルダー

ライタープロフィール

ドラマナビ編集部

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