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2009.11.30

『アボンリーへの道』

『赤毛のアン』のアボンリー再び!
セーラとアボンリーの子どもたちに元気をもらおう!

舞台はカナダのプリンスエドワード島。とくれば、だれもが『赤毛のアン』シリーズを思い浮かべるはず。そう、このドラマは『赤毛のアン』の作者、ルーシー・モード・モンゴメリの『ストーリー・ガール』といった作品をもとにした『赤毛のアン』後のアボンリーを描いたTVドラマ!なのだ。

カナダのCBCで1989年から1995年のシーズン7にわたって放送された『アボンリーへの道』は、世界140カ国で放送され、日本でもNHKで放送されていたので記憶にある人も多いことだろう。
主人公は、セーラ・スタンリー。11歳のセーラは、カナダのモントリオールで父親とともに裕福な生活を送っていたが、ある日、父親が濡れ衣をかぶせられて投獄されることに。というわけで、セーラが幼いときに亡くなった母親ルースの故郷、プリンスエドワード島のアボンリーに住んでいる親戚の家に引き取られることになる。

ここからが本編。アボンリーに待ち構えているのは、セーラの母ルースの姉、へティ・キング、末の妹のオリビア・キング、そして弟のアレック・キング一家。キング家の対面を保ち、独身を貫くへティ・キングは、セーラの父親ブレア・スタンリーのことを妹ルースを死なせた男として毛嫌いしている偏屈者。『アボンリーへの道』は、その偏屈おばさんの住むローズ・コテージに引き取られることになってしまったセーラ・スタンリーの成長記録でもある。
といってもドラマの主役はアボンリーの人々であることが多く、こういうファミリードラマでは珍しい一話完結のプロセジュアル・ドラマだったりもする。登場人物も『赤毛のアン』でおなじみのマリラ・カスバートやレイチェル・リンド夫人、ステーシー先生までもが登場。なにより、セーラの従兄弟たちや小学校の子どもたち、村の人々がたくさんでてくるので、アボンリーのイメージがより描きやすいという、小説『赤毛のアン』シリーズファンにとっては、垂涎のドラマでもあるのだ。

では、主な登場人物を紹介しよう。
まずは子どもたちから。
モントリオールで父親、乳母に甘やかされていた生活から一転、厳しいへティおばさんたちと共に新しい生活を始めたセーラ・スタンリー。見た目は、そう『大草原の小さな家』のいじわるネリーってところだけど、ところがどっこい性格は大違い。誰に似たのかお節介焼きでアボンリーの人々の役に立とうと要らぬお世話をしてしまうことしばしば。そのすべてがセーラの善意でなりたっているので、アボンリーの人々もセーラにはついつい微笑んでしまったり。いや、見た目が小生意気なお嬢様風ってだいぶ損してると思うけどそれは最初だけだったりする。演じるのは、カナダ育ちのサラ・ポーリー。
そんなセーラ・スタンリーにライバル意識を燃やしているのが、セーラよりも2、3年上の従姉のフェリシティ・キング。セーラの伯父アレック・キングの長女であり、責任感が強い。そのため、しょっちゅう弟のフェリックス・キング、従妹のセーラとぶつかりあうけれど、基本、よい子。セーラへの嫉妬を隠さず、反省しあうあたり、フェリシティのよい子度がはかりしれるというもの。
その弟、フェリックス・キングは、“男の子”だねーとしかいえない男の子。いたずらからいじめまで、やることなすこと、“男の子”なのだから。このドラマは、セーラよりもフェリックスが主役だよね、といいたいくらい、いい味をだしている、セーラの従弟。
フェリシティとフェリックスには、セシリー・キングとダニエルという妹と弟がいる。そう、アレック・キングファミリーは子ども4人の大家族なんですね。シーズン2で生まれたばかりのダニエルはともかく、この従兄妹たち、いろんなことをやらかします。この子ども“チーム”の成長は、このドラマの「売り」でもあります。

そして、大人たち。
なんといってもヘティおばさんことヘティ・キング。教師で独身。厳格でありながら、ちょっとお間抜けなところが。自分の気に喰わないことには必ず「へん!」「ふん!」「はっ!」という擬音(吹き替えだけど)が入るのがおかしい。セーラにとって、母親のような存在で、「今年の母親」に選ばれたことも。
ヘティのローズ・コテージの隣に住むのがキング家の長男アレック・キング。姉のヘティには頭が上がらないため、たまに妻のジャネットが不満をもらすことも。子どもは、フェリシティ、フェリックス、セシリーにダニエル。キング農場を経営し、アボンリーでは一目置かれる存在。
ヘティと暮らしている叔母のオリビア・キングは、セーラの姉のような存在。ヘティに遠慮していたけれど、セーラの影響?を受け、新聞社の記者、そして経営に携わるように。これまたセーラのおかげで引っ込み思案だけど天才肌のジャスパー・デールと結婚にいたる。いや、これも心温まるいいエピソードなのでお見逃しなく。
もうひとり、注目したいのが、ガス・パイク。
缶詰工場や養豚場で働く無教養な労働少年だったのが、教師ヘティおばさんのおかげで見る間に好青年に成長! もともと頭がよかったんだよね。バイオリンもうまいし。ガスは、セーラたち子どもチームと大人の間をつなぐような役割といえるかな。このガスとフェリシティのドラマは、最後まで見届けてほしい…。

ま、これらの登場人物以外にアボンリー村人総出演(注:アボンリーは架空の村)なドラマなので、ベストセラー小説『赤毛のアン』シリーズよりも、アボンリーってこんな村なんだっていう発見がたーくさんあること間違いなし!

それだけではない、これまでモンゴメリーファンが抱いていたプリンスエドワード島、カーモディ、シャーロットタウンなどの風景が次々にでてくるのだから、たまらない。もちろん、生活スタイルだって原作どおり、19世紀末から20世紀初頭のもの。
お嬢様だったセーラも、アボンリーではアイロンがけや洗濯、食事の用意などなんでもできる女の子になったんだからたいしたもの。細部の小物にまで手を抜かない演出が心憎いのです。

こんなファン感涙のドラマを製作したのは、カナダのサリバンフィルムズ(現在はサリバン・エンターテインメントに社名変更)。『アボンリーへの道』以前には、ミニシリーズのTVドラマ『赤毛のアン』を製作していたこともあり、アボンリーを描く“実績”がある。また、『赤毛のアン』と同じキャストがこの『アボンリーへの道』にも出演しているというからチェックしてみては。

もうひとつ、注目はゲスト・スター。
けっこう渋い面々が登場しているので、要チェック。
たとえば、映画『三銃士』のマイケル・ヨーク。ガス・パイクを支える灯台守(元船長)の役を好演している。そしてクリストファー・ロイド(映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)にクリストファー・リーブ(映画『スーパーマン』)。そしてピーター・コヨーテ(『4400 未知からの生還者』)、マデリン・カーン(映画『ペーパー・ムーン』)。意外な役で出演しているので、細かくチェックしてほしいところ。

そうそう、この『アボンリーへの道』がやっとDVD化されたんです! 
最近こういうちょっと前の名作ドラマが次々とDVD化されている傾向、海外ドラマファンにとってはうれしいことこのうえない! しかも当時の吹き替えあり。個人的には、江角英明さんのアレックに感動。
はやくシーズン7までDVDで一挙に見たいもの。子どもチームの成長に、きっとみなさん、驚かれるはず!
さあ、休日は『アボンリーへの道』のDVD鑑賞でぜひともなごみましょう!

 

>>関連記事:【コラム/タイムマシンde海外ドラマ】 『大草原の小さな家』

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『アボンリーへの道 SEASONⅠ』DVD-BOX 2009年9月25日(金)発売!
【価格】 \19,740-(税込)
【収録内容】4枚組(第1話~第13話収録/計約582分)
【発売元】NHKエンタープライズ

(C) Sullivan Entertainment International INC

ライタープロフィール

ドラマナビ編集部

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