タムリン・トミタ （Tamlyn Tomita）

アジア系女優の中で、もっとも数多くのドラマに出演しているのが、タムリン・トミタだろう。デビューは1986年の映画『ベスト・キッド２』。沖縄に住む可憐な少女を演じて話題となった。1990年に映画『愛と哀しみの旅路』、1993年には映画『ジョイ・ラック・クラブ』などで注目を集めたものの、その他の出演作はあまりぱっとしなかった。
そんな彼女の転機となったのは、やはり1995年の映画『フォー・ルームス』ではないだろうか。ロバート・ロドリゲスが担当したパートで、タムリンはアントニオ・バンデラス演じる、子どもには厳格なオトコには奔放？な妻を演じた。それまで、日系にしろ、中国系にしろ、アジア系移民家族の一員としてのキャラクター作りが求められていた彼女にとって、出自とはまったく関係のないキャラクターを演じることができたのは大きな収穫だったはず。
人気ドラマへのゲスト出演が目立ってきたのも、これ以降のこと。それも『刑事ナッシュ・ブリッジス』『スターゲイト』『24‐TWENTY FOUR‐』『ユーリカ～事件です！カーター保安官』と日本でもお馴染みのドラマタイトルに次々とゲスト出演を果たしている。最近では、『HEROES／ヒーローズ』のシーズン３でヒロ・ナカムラの母親役を演じていたので、記憶に新しい方も多いことだろう。
両親は日系アメリカ人の父親と日系フィリピン人の母親、という日系だけれど微妙に異なるカルチャーがミックスされているであろうタムリン・トミタ。アジア系の整った美人“だけ”だった若いころよりも、年を重ねた美しさがでている今、その存在感はますます増してきている。

●タムリン・トミタのプロフィール
1966年１月27日、日本の沖縄生まれ。

○役柄イメージ：弁護士や研究者といった職業についている聡明な女性。アジア系移民家族の中でも成功を手にしている女性、など。

◯タムリン・トミタとかぶる俳優：工藤夕貴、サンドラ・オー、ルーリー・リュー（アジア系女優として）

○主な出演作
TVドラマ／TV映画
『CSI：マイアミ』（2009）
『クリミナル・マインド』（2009）
『名探偵モンク６』（2008～2009）
『HEROES／ヒーローズ』（2008～2009）
『スターゲイト：アトランティス』（2006～2007）
『ユーリカ～事件です！ カーター保安官～』（2006～2009）
『24‐TWENTY FOUR‐』（2002～2003）
『犯罪捜査官ネイビーファイル』（2002～2003）
『ザ・シールド　～ルール無用の警察バッジ～』（2002）
『女検死医ジョーダン』（2001～2002）
『ふたりは友達？　ウィル＆グレイス』（1998～2006）
『スターゲイト』（1997～2007）
『刑事ナッシュ・ブリッジス』（1996～2001）
『シカゴホープ』（1994～2000）
『バビロン５』（1994～1998）
『タイムマシーンにお願い』（1991～1992）

映画
『アイズ』（2008）
『デイ・アフター・トゥモロー』（2004）
『フォー・ルームス』（1995）
『ピクチャーブライド』（1994）
『バニシング・サン』（1994）
『ジョイ・ラック・クラブ』（1993）
『愛と哀しみの旅路』（1990）   
『ヒロシマ』（1990）
『ハワイアン・ドリーム』（1987）   
『ベスト・キッド２』（1986）

←ダニエル・デイ・キム（共通ドラマ『24‐TWENTY FOUR‐』）
←スティーブン・トボロウスキー（共通ドラマ『HEROES／ヒーローズ』）
ジェリコ・イヴァネク（共通ドラマ『HEROES／ヒーローズ』）→
ミッシー・ペレグリム（共通ドラマ『HEROES／ヒーローズ』）→

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【発売元】ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

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ライタープロフィール

ドラマナビ編集部