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2009.10.29

『アメリカン・ヒーロー』

UFOと遭遇した高校教師が 特殊能力を持つスーツに身を包み大活躍!

1981年から3シーズン放送され人気を博したSFドラマ。物語は、平凡な高校教師の主人公ラルフ・ヒンクリーが、ある日UFOと遭遇するところから始まる。そこで、地球を救えと特殊能力を持つスーツを受け取るのだが…。単に悪を懲らしめるスーパーマン!みたいなアメコミ・ヒーローものじゃありまへん! どこか“ビミョー”な雰囲気が充満した、何ともゆる~い等身大・ヒーローものなのだ!

このドラマでは、とにかくラルフが着込むスーツに注目したい。いや、注目せざるを得ない! 真っ赤な色でマントも付いてて飛べそうだなぁ~ってところじゃないよ! 観る人すべてを釘付け状態にする、漢字の「中」に似た胸のマーク! とにかくインパクト大で、ヒーローものにこんなのあり?と思いたくなるデザインなのだ。何か意味があるのかと妄想も広がるというもの。しかし、実際は不可思議なイメージを与えたかっただけで、制作側としては特に意味はなかったらしい。それを聞いたとき、え?そんなもの?とガッカリ…。とにかく! そんな微妙なデザインにも注目したい。

このスーツ、実は取扱説明書付(ヒーローのスーツなのに!)。UFOと遭遇した際、一緒に受け取ったのだが、混乱し焦ったラルフは取扱説明書を無くしてしまう。本当は、空を飛べたり、透明になったり、火を出したり、その他にも色々と凄いことができるスーツなんです。説明書を読めば…。
だけど、読む前に無くしちゃったから、どんな能力を持ったスーツかわからない。わからないんだけど、とにかく事件現場に急行し、何とか解決しようとするラルフなのであります。それで何とかなるところがすごい…。

回を重ねるごとに、何かの拍子にスーツの能力を発見していくのだが、発見したとしても、何となく中途半端で、そうじゃないだろう…と、突っ込みを入れたくなることも多々…。
たとえば、空を飛ぶ能力。詳しい使い方がわからないから、凧の紐が切れた状態みたく、中途半端にフラつきながら飛ぶ。見るほうは、テレビに向かって大丈夫?と心配になってしまうのだが、このドラマの魅力の一つは、こうしてラルフと一緒に、ヒーローの能力を発見していく過程にある。まるでゲームのように、一緒に経験値を上げていく感覚…。だから、感情移入しちゃうんだろうなぁ…とシミジミ。

そしてこのドラマ、実は「UFO時代のときめき飛行」というサブタイトルがあった。これだけ読むと、意味不明でよくわからない。「UFO時代って何じゃい?!」とか「ときめき飛行って、何にときめくんじゃい!?」と、突っ込みを入れたくなる…。当時は意味不明に思ったが! 最近ようやく、80年代の空気をよく表現し、ドラマが持つ奇妙だけど、どこか“さわやか”な雰囲気を表現した良くできたタイトルだ…と思うようになった! 今だからこそだけど。

何が“さわやか”って、主人公ラルフ役が知る人ぞ知る、知らない人は知らない(?)ウィリアム・カットなのだ。あの70年代のサーフィン映画の名作「ビッグ・ウェンズデー」に出演しているカットは、見るからにさわやか。見るからにさわやかな人ってうらやましい…。
それは置いといて、ホラー映画『キャリー』でも、主人公キャリーとプロムに参加するナイスガイぶり爆発(最後が涙だが…)。あぁ、それなのに何故人気が爆発しなかったのか不思議だ。しかし、近年の水谷豊がそうであるように、ウィリアム・カットも、今後何かのドラマで再ブレイク!ってこともあるかも…と祈りつつ…。 

おっと、重大・重要なキャラを紹介し忘れるところ…。そんなさわやかラルフと偶然UFOに遭遇しちゃったFBI捜査官ビル・マクスウェルだ。スーツの秘密を共有し、事件解決に挑む役どころでドラマを盛り上げる重要な役。名前のとおり(?)真面目そうだけど、おやつ代わりにドッグフードを食べちゃったり、ときにラルフをからかい、よくドジったりと、見た目静かで渋いルックスからはちょっと意外に思う行動しばしば。その実、根は非常に真面目で正義を愛する熱血漢。彼のお陰で、手探り状態ながらもスーツの能力を解明していけるのだ。ひらめきや言葉等から少しずつ…。
演じるロバート・カルプは、その昔はドラマに多数出演する名脇役だった人。『刑事コロンボ』など当時のドラマを見ていれば、何かしら登場している名バイプレーヤー。どこかで観たような…と海外ドラマファンなら、誰しもが思う俳優である。最近では(そうでもないか)、映画『ペリカン文書』で大統領を演じた人…といえば膝を叩いてくれる…はず?

もう1人忘れちゃいけないのは、ラルフの恋人で弁護士でもあるパム・デビッドソン。実はラルフ、子どももいて離婚調停中の身なのであった…。そんなラルフの側にいて…そのままラブラブになってしまう2人…という関係。見ているほうも、そわそわしちゃう2人の行く末が気になって、気になって…。彼女、派手さはあまり感じられず、ハリウッド的な女優さんオーラがあまりないけれど、そこが良いのであります! 普通のお嬢さんって雰囲気が逆に日本男子のハートをくすぐったに違いない。ハッピーエンドになってほしいと思いつつ見ていた人間が少なくともここに1名…。

“スーパーマン”物語なのに、そんな登場人物の絶妙なバランスで展開するラブ・コメディでもあるドラマ、それが『アメリカン・ヒーロー』。なぜ、ドップリと楽しめたんだろうと当時を振り返ると…。思うに、富山敬さんや戸田恵子さんらの声優さんたちの吹き替えがピッタリとハマっているからこそ、楽しめた! 
最近の海外ドラマって、昨今のお笑い芸人やタレントが突然声優やってみました的なことが多く、ドラマを見る前にも~やめて~!と叫びたくなることが多々。合わない声でガッカリしちゃう。おすぎ風に言えば「もぉ~つねっちゃうから!」か? 違うか!?
とにかく、注目させるためには仕方がないのかもしれないが、そういうことをすればするほど、長い目で見れば海外ドラマの魅力が薄れ、むしろ離れていく気がするのだが…。という話をここでしても仕方があるまい…。 

閑話休題…。
最後に、ジョーイ・スキャベリー(Joey Scarbury)が歌う主題歌「アメリカン・ヒーローのテーマ~Theme From“Greatest American Hero”(Believe It Or Not)」を是非聴くべし! いわゆる一発屋的な人だけど、冒頭の静かに流れるピアノ、覚えやすい歌詞・メロディ、胸キュンもののサビの盛り上がり等々、AORが好きならきっと気に入ってくれる80年代を代表する隠れた名曲。しかも、さわやかだ!(もう、このドラマののコピーは“さわやかでいこう”で決まりだ!?) カーステでこの曲を聴きながらドライブデートにもってこい!そんな曲なのだ。 ついでにトリビア的?ミニ情報。この曲、マイケル・ムーア監督の『華氏911』で、ブッシュ大統領が登場するところに使われているとか。アメリカン・ヒーローのブッシュ…、好きです。いえいえ、ブッシュが好きなんじゃなくて、そんなムーア監督の皮肉、好きです。

さあ、あなたも“さわやか”80年代ドラマ、『アメリカン・ヒーロー』の世界にはまってみては?


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発売・販売元:タキ・コーポレーション
(c) 1987 Stephen J. Cannell Productions, Inc.

ライタープロフィール

ドラマナビ編集部

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コメント

ラルフが飛び立つときの「UFOマン!」の掛け声!

生徒役に あの「マイケル・パレ」がいましたよね。

懐かしいです。

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