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2009.08.05

フランセス・コンロイ(Frances Conroy)

幸薄そうな地味な顔立ちに、下半身どっしりの典型的なおばちゃん体型で何より華がない。HBOのドラマ 『シックス・フィート・アンダー』(2001~2005)で葬儀屋一家の母親ルースに扮するフランセス・コンロイを初めて見たときの印象だ。でも、質素な外見とは裏腹に激しさを内に秘めたルースを演じる彼女は、その起伏に富んだ感情表現と時おりみせる熟女のキョーレツなお色気パワーで、主要キャストの誰よりも目が離せない存在となった。クリエイターのアラン・ボールも彼女の演技を大絶賛、この当たり役でテレビ・映画界から注目を集め、ゴールデングローブ賞を受賞。
コンロイは舞台を中心に活動しつつ、1979年からウッディ・アレンの3作品に端役で出演するなど、映画のキャリアもスタート。1992年に劇作家のアーサー・ミラーとの出会い、ミラーに気に入られて彼が脚本を担当する舞台やテレビ映画などに多く出演している。そして『シックス・フィート・アンダー』でブレイクした後は、『ER 緊急救命室』(2007、2008)や『デスパレートな妻たち』(2008)などの人気ドラマやシットコムに相次いで単発ゲスト出演。そのたたずまいは相変わらず地味ながらも、存在感をしっかりアピールしている。
また、映画ではジム・ジャームッシュの『ブロークン・フラワーズ』(2005)でビル・マーレイの元カノで貞淑そうな人妻を好演。現在もインディペンデントとメインストリーム両方で、主役を支える主要な脇役をコンスタントに演じている。アラン・ボールの最新ドラマ『True Blood』にもぜひ、熟女ヴァンパイアの役なんかでゲスト出演して欲しいところだ。


●フランセス・コンロイのプロフィール
1953年11月13日、ジョージア州モンロー生まれ。

○役柄イメージ:一見貞淑そうだが、内に激しいものを秘めた専業主婦、お金持ちの未亡人、不思議な力を持つ謎めいた婦人

○フランセス・コンロイとかぶる女優:ダイアン・ウィースト

○主な出演作
TV
『デスパレートな妻たち』(2008)
『ER 緊急救命室』(2007、2008)
『シックス・フィート・アンダー』(2001~2005)
『LAW&ORDER』(1990、1999)
映画
『光の六つのしるし』(2007)
『ウィッカーマン』(2006)
『ブロークン・フラワーズ』(2005)
『キャットウーマン』(2004)
『アビエイター』(2004)
『メイド・イン・マンハッタン』(2002)
『ネオン・バイブル』(1995)
『めぐり逢えたら』(1993)
『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』(1992)
『ウッディ・アレンの重罪と軽罪』(1989)
『私の中のもう一人の私』(1988)
『マンハッタン』(1979)


←エリック・バルフォー(共演ドラマ『シックス・フィート・アンダー』)

→ジェイムズ・クロムウェル(共演ドラマ『シックス・フィート・アンダー』)
ミシェル・トラクテンバーグ(共演ドラマ『シックス・フィート・アンダー』)
→エド・ベグリー・ジュニア(共演ドラマ『シックス・フィート・アンダー』)
→ビジー・フィリップス(共通ドラマ『ER 緊急救命室』)
→ジェイマ・メイズ(共演ドラマ『シックス・フィート・アンダー』)

ライタープロフィール

ほりうちあつこ

ほりうちあつこ
ニューヨーク在住のフォトグラファー/ライター。渡米してアメリカのTVドラマのクオリティの高さに驚き、気がつけば10年。ドラマとシットコムは、自分にとってエンタテイメントであると同時に強力な英語のチューターでもある。お気に入りは『シックス・フィート・アンダー』。

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