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2009.05.13

『アルフ』

宇宙からやって来た、
黒目が印象的なアイツ!

宇宙の彼方、メルマック星からやってきた妙に俗っぽいエイリアンのアルフ。彼を家族の一員として迎え入れたタナー家を舞台に、アルフとタナー家の人々が繰り広げる笑いと涙の異文化コミュニケーションをテーマにしたシットコムの名作。アメリカでは、1986年から4シーズン続き、日本でも1989年から何度か放映されていて、実はファンも多い名作

物語は、ロサンゼルスでのんびりと暮らすタナー家のガレージに宇宙船が墜落したところから始まる。しかも、その中には全身茶色の毛むくじゃらの不思議な生物(アルフ)が中にいたんだから、びっくり×2
墜落の衝撃で気を失っていたアルフを放り出すこともできず、なぜかリビングに迎え入れて看病することに。そんなタナー家の親切に気をよくした(いい気になったともいう)アルフは、元気になっても宇宙に帰るそぶりを見せるどころかタナー家に居つく(居座るともいう)。
ちなみに、タイトルにもなっている『アルフ』とは、宇宙人を意味する「Alien Life Form」の頭文字から取ったもので、本名はゴードン・シャムウェイ。この名前について、本人は「らしくない」というのだけど、どこが「らしくない」のかはイマイチ不明。

その宇宙人アルフ。なぜか英語を話し(故郷の仲間に通信するときもなぜか英語…)、お調子者で居候のクセに態度がでかい。さらにいえば、いたずらとテレビが大好きなうえ、お楽しみは3度のご飯。「我食べる、故に我あり」とかいう格言まで持つはた迷惑な大食漢。なんというか、『未知との遭遇』のような荘厳さもなければ、『ET』のような愛嬌もなく、自分の欲求を叶えるための狡賢さと妙に「人間界」慣れした俗っぽさが目立つばかり。やりたいことはやりたい、欲しいモノは欲しい、とはいえ居候という身分をわきまえる程度には物わかりがよい。なんともはや…。

さて、台風の目のような居候を抱えるタナー家。その一家の主人がウイリーだ。穏やかで心優しい一面を持ちつつも、言うべきところではちゃんと主張する強さもある、どちらかといえば頑固者。いたずらをしたアルフをかばうことも多いが、叱りつけることはそれ以上。タナー家の中で誰よりもアルフに迷惑をかけられている。アルフのいたずらが原因でFBIに捕まったこともあるからね。それでも、最後の最後で許してしまう人のよさがある。
ウイリーと対照的なのがお母さんのケート。ケートはアルフの一挙手一投足について事細かに文句を言う。それというのも、長男のブライアンがアルフの行き過ぎた自由奔放さを真似やしないかと気もそぞろ。とはいえ、アルフがブライアンのことを一番大切に思っているのを知っているのもケート。ブライアンが学芸会でアスパラガスに扮装するときのエピソードなんて、涙なしには見られない、いいお話。ともあれ、子どもたちにとっては心優しいお母さんだけど、アルフにとっては最も恐るべき存在であることは間違いない。
一方、意外にもアルフのことを親身に思っているのが長女のリン・タナー。地元の大学に通う女子大生で、お母さんに怒られているアルフの肩を持つことも度々あるし、ケートに怒られしょぼくれたアルフの話し相手になることもしょっちゅう。もっとも、彼女自身はといえば、恋多き迷える乙女で、目下の悩みはボーイフレンドに関わるあれやこれや。いつもはアルフが迷惑をかけているはずなのに、なんと恋する乙女リンにはアルフが振り回されてしまうことも。まあ、お互い様なんだろうけどさ。
アルフの一番の仲よしは長男のブライアン・タナー。小学生である故に、ブライアンは一緒になって遊んだりするだけでなく、アルフのいたずらの片棒を担がされたりして、お母さんに怒られることも日常茶飯事。いたずらじゃないけど、惑星の模型を作ったブライアンに、宇宙人のアルフだけが知っている未知の惑星があるなんていってのけ、学校の先生をも巻き込んだ大騒ぎを起こしたことも。でも、そんなブライアンも大きくなるに従い、アルフの誘いに乗ることもなくなったけど、大の仲良しは相変わらず。そもそもアルフがタナー家に居候できるようになったのもブライアンのおかげ。アルフもブライアンのことはいつも気にかけているし、ね。

ところでさすが宇宙人!アルフの金銭感覚のズレ具合はかなりのもの。ウイリーの1万5千ドルのローンを見つけたとき、その支払いについてアルフはさんざん心配するくせに、自分は化粧品の代理店販売(宇宙人がなんで?)で4000ドル分を無謀にも一気注文…。しかもウイリーのクレジットカードの使用限度額を使い切ることもしばしば。たとえば、のみ競馬に熱中して1レースに6000ドルもの大金をつぎ込むし、雑誌のおまけクーポン券を集めるためだけに山のように雑誌を買ってしまう。お金の使い方はちょっと普通じゃない、というか、単にお金のこととなるといつも興奮状態なわけで…。それでも、4000ドル分の化粧品を難なく売りさばいたり、宇宙船レンタル(!)で6000ドルの競馬の掛け金をチャラにしたりなど、なぜかなんとかしてしまう…のもアルフ流!?
アルフの母国、メルマック星との文化の違いもさまざまな衝突を生むきっかけに。たとえば、メルマックでは正しいマナーとされるゲップの連発はぎりぎりセーフ。でも、ネコを食べることとは(当たり前に)NG。しかし大食漢のアルフ、めげずにネコのえさを代用品として食してみたら、それがなかなかいけちゃったらしい(確かにまずくはないかも知れないけど…)。それにしても宇宙人の味覚は意味不明なのだ。そうそう、アルフはネコの他には虫が大好物。なめくじをゼリーで固めたなめくじゼリーがおやつ。ケートにはリビングで虫を食べちゃだめときつく言われているんだけど、ね。

ちなみに、撮影でのアルフは、歩くシーンこそ着ぐるみだけど、通常は上半身だけの人形を使っていたらしい。しかもその人形の操作には3人のスタッフがかかりっきりなんだって!あの忌々しいけれどもどこか憎めないユーモラスな表情の影にそんな苦労があったなんて、ちょっと驚きよね。
そんなアルフの愛嬌ある姿はやっぱり人形ならでは。『セサミストリート』を例に挙げるまでもないけど、アメリカ人が考え出す人形って、なぜにあんなにまでお茶目なの?アルフの彫りの深い目とその奥でクリクリと輝く黒目。しかも両耳に挟まれ、くるんとカールした前髪。アルフの全てがなんともキュート。そして、そして、歩いているシーンでしか見ることができないアルフの足の裏が、うーむむむ、カワイイ(宇宙人の…だけどね)!

そうそう、NAVI編集部では字幕派と吹替派の論争が熱い!けど、『アルフ』についてもぜひとも紹介させていただきたい!
吹き替えを担当しているのは、なんとアルフ役が所ジョージ、そしてウイリー役が小松政夫。行き当たりばったりでいい加減な性格のアルフを所ジョージが持ち前の自由奔放なスタイルで好演。そんな所の熱演に呼応するように、アルフのわがままに翻弄されるウイリーを小松政夫がおもしろおかしく演じている。2人の掛け合いがまた絶妙で、『アルフ』の吹き替えは一見(一聞?)の価値あり!なのだ。しかもこの贅沢な声優陣のせいで、日本語版DVD(もちろんビデオもない…)ができないんじゃ、な~んてウワサも飛び交うほど。
とかなんとか、紹介記事を書いているところにビッグニュースが飛び込んできました! なんとびっくり、DVD化が実現よ!ただいま入手した情報によると『アルフ』ファースト・シーズンのDVD化が決定発売は2009年夏。これからは、僕らはいつだってアルフと一緒だよ!

■ただいまNHK教育テレビで絶賛放送中
毎週 月曜日19:00~

アルフの公式HP

■『アルフ<ファースト・シーズン>コレクターズ・ボックス』2009年8月26日発売!
【価格】8,400円(税込)
【収録内容】6枚組
【発売元】ワーナー・ホーム・ビデオ

ライタープロフィール

ドラマナビ編集部

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