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2008.08.25

海外ドラマはなぜおもしろい?~日本のドラマは追いつけるのか!?

次から次へと日本に入ってくる海外ドラマ。
アメリカ、イギリスだけではなく、最近ではドイツ発のドラマだって見ることができる。なぜ、こんなに海外ドラマは人気があるのだろうか? 

海外ドラマ人気は今に始まったことではないけれど…

1950年代の『アイ・ラブ・ルーシー』『ローハイド』などに始まり、海外ドラマ人気はすでに50年以上もの歴史を持つ。しかし海外ドラマファンにとって、50年前と比べ、現在の状況はまさに夢(はたまた地獄か)のような状況。地上波での放送も増えつつあるが、なんといってもケーブルなどの有料チャンネルでの海外ドラマが熱い! 毎月どこかで新しい海外ドラマの放送が開始され、そして新しいシリーズが放送される。まさに「一日中眠らず、ほかのことはいっさいせずにラジオ、テレビにかかりきっていても、(中略)二十分の一も見聞きできない」(『幼年期の終り』アーサー・C・クラーク、ハヤカワ文庫)ような状態になりつつあるのかもしれない。
50年前、アメリカからやってきたドラマは、電化製品にあふれた「あこがれ」の家庭生活をみせてくれ、それまでの日本の生活観を一変させるほどのカルチャーショックを与えた。現在の日本は、海外ドラマを見たからとて、カルチャーショックを受けるほど欧米とのギャップは感じていないはずだ。となると、やはり人気の秘密は、日本のドラマには足りない、「なにか」があるのではないだろうか。
日本にやってくる海外ドラマの傾向として、『HEROES』『KYLE<カイル>XY』といったSF、『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』『ゴースト~天国からのささやき~』のような心霊もの、そして『GSG9 対テロ特殊部隊』『S.A.S.英国特殊部隊』といったアクションもの、『CSI』シリーズや『コールドケース』に代表される最近の主流でもある犯罪捜査ものなどがある。
これらのジャンル、日本のドラマが“もっとも”苦手としているジャンルだ。というのも、各ジャンルのドラマともリアルなCGを駆使しているからだ。日本で同じような設定のドラマを想定してみよう。とてもじゃないが、同じレベルで製作することはできないだろう。もちろん、ネックとなるのは予算だ。が、はたして予算だけが問題なのだろうか。

俳優層の厚みがそのままおもしろさに直結!?

海外ドラマと日本のドラマの大きな違い。それは、俳優層の厚みの“差”にあるだろう。日本のドラマの場合、すでにお馴染みの俳優たちが主要キャストを占めてしまうため、意外さに欠ける。しかも、アイドルたちが主役を務めるドラマの場合、脇を固める俳優陣の顔ぶれさえ似通ってきてしまう有様。すでに“色”のついた俳優陣がどのドラマにも出演するため、ストーリーがどんなに違っていても、似通った印象を受けてしまいがちだ。
アメリカの場合、キャストのほとんどはオーディションで決まる。アメリカの俳優たちは、最近、スト関連で話題にもなった俳優組合(SCREEN ACTORS GUILD、以下略してSAGに加入していないと、ドラマ・映画には出られない。そしてSAGに属している俳優は約12万人にも上るというのだ。その中から何度かのオーディションを受けたのち、やっとドラマへの出演権を手にするわけだから、同じようなキャストで同じようなドラマを作るということはほぼないし、パイロット製作以前にそのようなドラマは蹴られてしまうことだろう。さすがは日本の約24倍もの広さがあるアメリカだ。
もちろん、アメリカの俳優たちが日本の俳優たちよりも馴染みがない、ということも有利に働く。新しいドラマをなんの先入観もないまま、新しい気持ちで見ることができるのは、やはりドラマ好きにとっては醍醐味だろう。

長く続くシリーズがおもしろさを倍増する!

もう1つの大きな違い。それがドラマの放送期間だ。
日本のドラマは大体、1クール約3カ月13話程度でドラマは終了する。しかし、アメリカの場合は、1シーズン約6カ月22話程度までドラマは続く(ミッドシーズンなど細かいものは除く)。もちろん、視聴率の悪さなどで途中打ち切りになるものも数多くあるが、打ち切り後の穴を埋めるドラマだって、たくさんあるのだ。しかも、評判がよければそのまま次のシーズンへと続いていく。
ところで、このようにドラマシリーズを長い間継続させるために、一番、重要視されるのは、もちろんストーリー。いくつものドラマがしのぎを削っているアメリカでは、おもしろくなければシーズンを待たず、すぐに終了となってしまう。だから、毎回のエピソードのストーリーを重視するだけではなく、次のシーズンへと続く作り方をしている。
製作の面でいえば、シリーズが長く続くということはキャスト陣のギャランティも年々上がっていくことを意味する。逆にこれが災いとなり、キャストのギャランティ高騰が原因でシリーズ終了というドラマが出ていさえする。
とはいえ、このような製作体制が、長期にわたっておもしろいドラマを作り上げていることには違いない。日本にだっておもしろいドラマはたくさんある。でも、そのほとんどは1クールで終了だ。続編が作られることもあるが、アメリカのドラマのように何シーズンも続くということはない。いや、『渡る世間は鬼ばかり』と時代劇(そして昼ドラ)は例外としておこう。

海外に日本発ドラマは売れるのか!?

アメリカはSF、アクション、犯罪捜査ものにオカルト系。イギリスはミステリ。そして最近台頭しつつあるドイツはミリタリーアクションもの。と各国それぞれ特徴を出しつつある海外ドラマ。
さて、我が日本のドラマは、世界へ出すことができるのだろうか? いや、まだまだ時期尚早だろう。しかし、欧米にはなく、日本にだけにあるあのドラマのジャンルだったら…。そう、時代劇だ。しかも長く続くシリーズが多い。日本のドラマの未来は時代劇にあるのかもしれない!?

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ドラマナビ編集部

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