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2008.08.14

『アリー my Love』

アリーと愉快な仲間が繰り広げる
ロマンティック・法廷ラブコメディ!?

主人公のアリー・マクビールは、ハーバードのロースクールを卒業してボストンで働く若き女性弁護士。人生のエリート街道をひた走るアリーの目下の悩みは恋愛と結婚! 洒落たスーツに身を包み、ハイヒールで町を闊歩する彼女は、まさに成功したキャリア女性そのもの。でも、その姿とは裏腹に、ホントは運命の人に出会って幸せな結婚をしたいという赤い糸伝説を信じたい普通のシングル女子30歳を手前に色々と考えてしまうってわけ!?
そんな悩めるアリーを中心に、ウィットに富んだ会話とセンスの良い音楽を交えつつ、等身大の現代女性の内面をリアルに、そして、コミカルに描きあげて、世の女性の心をがっちり掴んで全米を共感の渦に巻き込んだロマンティック・ラブコメディが『アリー my Love』。アリー役を演じたキャリスタ・フロックハートが雑誌「TIME」の表紙を飾ったり、彼女がドラマで着たのと同形のスーツが放映翌日には完売するなど、数多の“アリー現象”を巻き起こしたドラマ界の風雲児としても、チョー有名。

んで、日本での放送はアメリカから一年遅れの1998年。NHK総合で放映されるやいなや、海外ドラマファンから大注目! 一躍人気ドラマの仲間入りを果たすことに。27歳という設定で始まったアリーも、最終シーズンとなる第5シーズンには32歳! 恋多き乙女の20代から30代を一気に駆け抜けた本作を人生のバイブルとあがめる人も続出するほど。ちなみに、トヨタのCMでも使われたダンシング・ベイビーの火付け役となったのも、実はこのドラマ。

キャリア女性の恋愛を中心に描いた…という印象があまりに強い『アリー my Love』だけど、ほんとはそれだけじゃないのが人気の秘密。キャリア女性と付き合う(振り回される?)男性の心情もコミカルに描いており、女性だけでなく男性にも大人気。とりわけ、フェミニズムやジェンダーといった微妙な問題をテーマに本音と建て前を使い分けている現実を語るんだけど、話をハードな方に流さず、現代社会に生きる人々の苦悩を“軽く”浮き彫りにしている。キャリア女性の恋愛と友情を描いた『SEX AND THE CITY』と比較されがちだけど、ガールズ・トークが炸裂しまくっている『SATC』と比べ、『アリー my Love』は男子に優しいかも。ともあれ、そんな“軽さ”がいいのかも。

それにしても、登場人物のほとんどが弁護士という、かなり無茶苦茶な設定にもかかわらず、交わされる話題のほとんどが、同僚や友人と交わされるプライベートな話題や、恋愛相談、クライアントのうわさ話と、見事に裁判とは無関係な話ばかり。時折描かれる法廷でのシーンもその多くがセクハラ裁判と、これまた色恋関連。そうでなくても「神様を訴える」とかいうトンデモ訴訟ばかりで、この法律事務所の先行きがちょっと不安(笑)。とにかく、俗っぽい話題を持ち上げ、登場人物らがどう受け取るかという一人ひとりのパーソナリティを丁寧に描いているのが『アリー my Love』の面白おかしいところかもね。誰しも自分だけの人生を生きているってことかしら?
そんな、弁護士事務所を舞台に人生のわびさびを語るドラマを誰が作ったのかということだけど、製作総指揮&脚本は『L.A.ロー』や『シカゴ・ホープ』、『ザ・プラクティス』を手がけた米国のカリスマプロデューサーのデビッド・E・ケリー。実は彼も(というか彼こそ?)本物の弁護士でボストンを舞台に働いていたとか。まさに『アリー my Love』の世界で人の世の浮き沈みを見守っていたというからちょっと驚き。そう思うと、勝手知ったる弁護士ドラマであえて訴訟沙汰を描かずに、コメディ路線を選んだところにデビッドのセンスを感じてしまうのは私だけ? ちなみにゴールデングローブ賞やエミー賞に輝くなど数多くの賞を受賞している実力派よ。

CG映像を駆使してアリーの心理的動揺をコミカルに描く特殊効果にも最初は驚かされるけど、慣れてくると結構楽しい。例えば、いらぬお節介を焼こうとする同僚を落とし穴に落としたり、辛辣な言葉を浴びさせられたアリーの胸に何本もの矢が突き刺さったりなど、まるでマンガのような実写風CG映像は今となっては『アリー my Love』に欠かせないアクセント! アクセントといえば忘れちゃいけないのが音楽。単にストーリーを盛り上げるためだけでなく、アリーの心の声を代弁する重要な役割を果たしているのね。特にメンバーが集うバーでアリーらの心情を歌い上げるシンガーとして登場するヴォンダ・シェパードは、なんとベテランのシンガーソングライター。その歌詞は、脚本家であるデビッドとの綿密な打合せの結果生まれた完全オリジナルという凝りよう。小さな手間を惜しまないところが『アリー my Love』のスタッフの信条だとか。

さて、そんなアリーと愉快な仲間たちについて改めて紹介。
アリーは仕事よりも恋愛を優先する恋愛至上主義者。朝の会議で自分の失恋を報告するなど、かなりの滅茶苦茶っぷり。恋愛に妥協を許さないところは、体育会系体質かも? 一本気で直球勝負な思い切りの良さは認めるけど、それにしたってもうちょい身を守る方法を考えても良いかと思うこともしばしば(というかしょっちゅう?)です。あはは。
そんなアリーの良き理解者がジョン・ケイジ。彼はアリーが務めるケイジ&フィッシュ法律事務所の共同経営者の一人で、事務所一の変人。鼻笛(?)を吹いたり、言葉に詰まると「ポキプシ」とかいう奇妙奇天烈な単語を発するなど、よき理解者というよりは単なる変人同士って気がしないでもないけど(笑)。

大学時代の同級生が経営する弁護士事務所に転職したアリーを迎えるのが、元彼で幼なじみのビリー・トーマス。ずっと忘れられなかった彼との運命の再会を果たしたアリーだが、なんとビリーは既婚者。しかも、彼の妻はすこぶる付きのブロンド美人でやり手弁護士という完膚無きまでやっつけられて、悲劇の上塗りって感じ? 一見良くできた旦那のビリーだけど、実は彼も…、というわけで詳しくはドラマを見てね!
そして、アリーの同級生であり、ケイジ&フィッシュ法律事務所の共同経営者にして金の亡者のリチャード・フィッシュ。この男も結構くせ者。とにかくお金が大好きで、分かりやすいぶん始末が悪い。独自に編み出したフィッシュ哲学があるけど、“秘密はバラす”など、どーでもいいことばかりであまり役に立たないけど、無意味に前向きなところは見習うべきか? しかも、首すじのたるみフェチ(笑)。

そうそう『アリー my Love』の変わり種といえば、男女共同トイレ。これを語らずして『アリー my Love』を語るべからず、ってね。男女兼用ユニバーサル・パウダールームとでもいうのかな。この小さなスペースは、事務所のメンバーの悩みや不安、友情や愛情の全てが持ち込まれるワンダーランド。ここで火ぶたが切られたケンカもあれば、仲直りしたメンバーも少なくない。このドラマのおかげでアリーのトイレを真似した会社が増加したとかしないとか。男女差をなくして上下関係も消した、スーパーフラットな人間関係を実現させるための小道具として考えてみても、こんな空間はあってもいいよね?
最後になっちゃたけど、ジョン・ボン・ジョビをはじめ、ブルース・ウィリスや、アル・グリーン、ティナ・ターナー、クリスティーナ・リッチといった豪華ゲストの登場(登場の仕方もね!)も見どころ!

 

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ドラマナビ編集部

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