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2008:07:30:21:41:36 『こちらブルームーン探偵社』

こちらブルームーン探偵社

ラストの2人はハッピーエンドで?
それとも???

万年赤字の小さな探偵事務所を舞台に、税理士に騙されて無一文になった元モデルのマデリン(マディ)・ヘイズ(シビル・シェパード)とお調子者でいつもジョークを披露するチャンスをうかがっているデビッド・アディスン(ブルース・ウィリス)の2人が登場するのが「こちらブルームーン探偵社」。

ロマンチックが大好きで、お好みは超スマートでスイートなデートという夢見がちなマディを、楽しいことは大好きだけど、現実的なデビッドはついつい彼女をお嬢さま扱いしてからかってしまう。そんな2人がケンカと仲直りを繰り返しながらも、どうにかこうにか事件を解決していくミステリーというよりもスラップスティックコメディ。

初回放送は1985年から1989年までの5年間で、アメリカのABCで放送。その後、日本ではNHK総合テレビで1986年から放送され、今までに何度も再放送を繰り返してきたおなじみの人気シリーズですね。全5シーズンからなり、DVD化もされていて、海外ドラマファンにとっては記憶に残るシリーズであることは間違いなし。
ブルース・ウィリスの出世作として多くの人に認識されている『こちらブルームーン探偵社』だけど、海外ドラマファンとしては、シビル・シェパードにも注目したい。最近では『Lの世界』にも登場するなど、精力的に頑張っている。

さて、主人公2人のマシンガントークが売り物という、探偵モノとしてはかなりの異端っぷりを発揮、っていうか、そもそも探偵モノにする必要性ってあったの?っていう素朴な疑問が浮かんでは消える『こちらブルームーン探偵社』だけど(笑)。一説によると、その頃のミステリー系ドラマシリーズはタフでマッチョな探偵がハードでヘビィな事件を解決するシリアス&アクション作品が多かったので、目先を変えたいという思惑もあり、正反対の路線を目指したとか

そんなわけで、出会って5分でケンカ、仲裁に入ろうとする2人の秘書兼受付嬢のアグネス・トピトス(アリス・ビーズリー)を言葉たくみに巻き込み相手を悪者に仕立て上げれば、それが原因でまたケンカ。事件解決を機にちょっと親密になって安心するのも束の間、再び口論が始まって終わりという、終始しゃべりまくるトーキー&トーキーなトーキング・ドラマのできあがり。見ている視聴者は楽しいからいいけど、アグネスに聞いたら、「彼らの世話はとても大変ですぅ!」と言うこと間違いなし。
他にも、「ドアを静かに開け閉めできないし、注目しないとすねる。自分が出社した時に相手がいないと不機嫌になるし、かといって、ヘイズさんとアディスンさんの2人が揃うと口論が始まるし、もっともそれはいつもの恒例行事だから耳を塞いでおけばいいけど(?)、何が困るかって、2人が同時に話しかけてくること」とかなんとか言うんだろうなぁ。子どものケンカの間に入って右往左往する新任教師って感じだもん。「ねえ、僕(私)悪くないよね!」って。

そんな2人の被害を真っ向から受けているかのようなアグネスですが、なかなかどうして、彼女も結構なくせ者です。挨拶や会話で韻を踏む癖(?)があったり、事務所の電話対応も独特。電話を受けるなり「こちらブルームーン探偵所! 誰かに狙われている? 誘拐、離婚、放火が心配?…」と即興詩でも読み上げるかのごとくまくし立てるありさま。しかも、この電話対応は毎回違っていて、留守番電話にも吹き込む凝り性。これにはマディもちょっと困惑?
他にも、ジーンズ&ツイードのジャケット男子が超ストライクゾーンと、フェチの対象もかなり微妙。実はアグネス、シーズン途中から登場する、これまたヘンテコ派遣社員ハーバード・ビオラ(カーティス・アームストロング)に恋に落ちるんさ。んで、アタック攻勢の末に(もちろんアグネスの一方的な)めでたく結ばれ、シーズンラストには新婚直前の熱々っぷりを見せつけられるはめに!
そんなアグネスも実はマディとデビッドのかすがい的な役割を担うことも度々。ケンカして落ち込むマディを慰め、言葉たくみに丸め込もうとするデビッドを叱り付けることができるのはブルームーン探偵社の中でもアグネスだたひとり。デビッドから遠ざかるマディを引き寄せ、シリアスが苦手なデビッドの背中を押し続けるなど、2人のロマンチック・コメディに機敏さを添えてきた影の立役者がそう!アグネスなのです!! 世間でのアグネス評価が不当に低すぎると思う人、手を挙げよう!! 声援も忘れずにね(笑)。
とまあ、ちょっと話がマイナーな方向に逸れちゃったけど、アグネス最高!ってことでした。

また、定番ドラマやヒット映画、ミステリーを換骨奪胎してストーリーに取り入れるなど、エスプリを効かせたパロディが随所に取り入れられていたのも『こちらブルームーン探偵社』の特長ね。今でこそよくある手法だけど、当時は何が始まるんだとワクワクしたものです。
シリーズ中盤からはオープニングに視聴者からのお便りやデビッド(っていうかブルース?)が副業で作った(と言っているけどホント?)ファンクビデオを紹介するコーナー(?)が突発的に組み込まれたり。「そろそろ次の番組が始まる頃だから急いで解決しなくちゃね」と視聴者を意識したセリフが劇中に飛び出すなど、ある意味やりたい放題。最終回はなんていうのか、「あら、まぁ」とでもいいましょうか、ちょっと普通の終わり方じゃないのよね。もっとも、シーズンを重ねるごとに独自のスタイルを築きあげた『こちらブルームーン探偵社』だから、このくらいのほうがバランスもとれるってもんでしょう(笑)。
そんなわけで、ブルームーン探偵社は1989年5月14日に閉業。取り掛かっていたマンセルモ事件は現在も未解決のままシリーズを終わるのでした。

続編を映画で!という話もあるらしいんだけど、そこは大人の事情が交錯するため、なかなか実現しないみたい。実現するといいなぁ、と思いつつ、デビットが作ったというファンクビデオを見てみたいと思うのは海外ドラマファンの悪い癖。「多分、ないんだよなぁ」と言いつつも期待するあたりが、特にね(笑)。

 

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【価格】¥4,900(税込)
【収録内容】3枚組
【発売元】ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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