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2008.05.12

今やドラマに欠かせない? プロダクト・プレイスメントって一体!?

WOWOWの海外ドラマ情報番組デーブ&麻里の海外ドラマNAVI#17(5/3OA)の【デーブのエンタ雑学OH!】でも取り上げた《プロダクト・プレイスメント(Product Placement)》番組ブログでもちょっと紹介していますが、デーブさんがアツーく語ってくれたのは、映画「E.T.」と『24 –TWENTY FOUR-』、『SEX AND THE CITY』に出てくるという《プロダクト・プレイスメント》について。
・・・でも、その《プロダクト・プレイスメント》って一体なんのこと???

 

《プロダクト・プレイスメント》(以下、PP)とは、メディアで使われる広告手段の一つで、いわゆる「タイアップ」と同じようなモノ。番組の合間に流すCMとは別に、「1エピソード(もしくは1シーズン)に○回、合計△秒でいくら」という細かい契約のもと、特定の企業の商品・ブランド名・ロゴなどを本編中にさりげな~く登場させる方法です。
それほど目新しい手法というワケでもないんですが、近年、このPPでパブリシティを実施する企業が増加。その原因は、TiVo やDVD(HDD)レコーダーの普及にあるとされています。録画した番組を観るときにCMをスキップする人が多くなってきたため、より確実に商品をアピールしたいスポンサーの思惑があるよう。
そんなPPについて、今回は、オンエアで紹介しきれなかった実例とともにチェックしていきたいと思います!

 

まずは定番の、【ストーリーに直接関係なく、商品やブランドロゴを見せる】方法。

看板店の外観を入れ込んだり商品をセットに置いたりと、取り入れやすさ&ナチュラルさはトップ。『CSI:ニューヨーク』でよく見られる「企業や商品の広告がいっぱい並ぶ街の風景」、『デスパレートな妻たち』のキッチングッズ(ThermadorやBosch)、『アメリカン・アイドル』の審査員席に置かれたカップ(コカコーラ)もこのパターン。

 

続いては、【登場人物がさも当たり前のようにその商品を使う】方法。

CSI』のNikon製カメラ、『アリー my ラブ』『The Hills』のスターバックス、『グレイズ・アナトミー』のタリーズなどのほか、このパターンでは、ブラックベリーやモトローラの携帯端末、アップル社のiPod&iPhoneといった流行り系小物も頻出。“セレブなミネラルウォーター”として人気のFIJI Waterも、置くだけでオシャレ感を演出できるためか、『フレンズ』『フェリシティの青春』『ザ・ホワイトハウス』『ザ・ソプラノズ』・・・と、使用率が高い商品の一つです。

が、そんないろいろある中でもっとも目につきやすいのはクルマかも?
懐かしいところでは、『マイアミ・バイス』でソニーが乗っていたフェラーリ、『ナイトライダー』でナイト2000として使われ、激売れしたGM社のポンティアック・トランザム。最近のものでは、『ザ・ソプラノズ』第6シーズンでトニーがカーメラの機嫌をとるためにプレゼントしたポルシェのSUV(カイエン)もPPでした。
フォードの車には『スタスキー&ハッチ』のスタスキー・『X-ファイル』のモルダー・『24 –TWENTY FOUR-』のジャック・『The O.C.』のマリッサが乗り、クライスラー社のジープは『ギルモア・ガールズ』のローレライや『ER 緊急救命室』のカーターの愛車。『ER』第10シーズン最終話(タイトルもすばり「ドライブ」!)ではニーラとプラットもクライスラー車に乗っていました。GMのYUKONデナリやハマーは『CSI』シリーズで警察車両としてしょっちゅう“出演”しています。

 

ラストは、【セリフに取り入れる、もしくはストーリーのカギとして登場させる】という方法。

『CSI』シリーズでグリッソムやステラにMasterCardのキャッチコピーをもじったセリフを言わせるなどちょっとした会話の中に組み込んだり、『SATC』のマノロ・ブラニクや『フレイジャー』のMilanoクッキー(Pepperidge Farm)のように、キャラクターの好きなモノに設定することもあれば、登場人物がP&Gのシャンプー(ハーバルエッセンス)のCMオーディションを受けた『恋するマンハッタン』のように、そのエピソードやシーンで重要なアイテムとして登場することも。
でもコレは印象に残りやすく宣伝効果も高い反面、一歩間違えれば「なぜここで?」という違和感アリアリの状態に陥ってしまうハイリスクなパターン。

HEROES』第1シーズンでヒロが借りたレンタカー、日産のVersa(日本ではティーダ)は車種をわざわざ何度も言わせていたし、『デスパレートな妻たち』で金欠のガブリエルがバイトをするシーンでは、コンパニオンとはいえビュイック(GM)のアピールが不自然に長かったような気が。また、『ミディアム』第2シーズンでは、アリソンとジョーが二人で観に行く映画としてソニー・ピクチャーズの「SAYURI (原題:Memoirs of a Geisha)」がセリフに数回登場。幼いブリジットにも「ゲイシャって何?」と訊かせていました。・・・製作サイドの苦労が垣間見えますね。

 

ドライに言えば、PPは単なる宣伝。でも、現実の商品がドラマに登場することでストーリーにリアリティが与えられ、キャラ設定のスパイスになるのもまた事実です。

アメリカでの流行もオトナの事情も垣間見られるプロダクト・プレイスメント。もちろん、ここでご紹介したのはそのごく一部。
初見は純粋にストーリーにどっぷり浸り、二回目以降はPPに注目しつつ鑑賞・・・なんていう海外ドラマの楽しみ方はいかがでしょうか?

ライタープロフィール

平口雅世

平口雅世
テレビ・ラジオといったメディアをはじめ、インターネットサイトや紙媒体でも活動する“海ドラマニア”放送作家。自らが得意とする海外テレビシリーズ・映画のほか、旅行・スポーツ・美容・健康・報道系・・・と、幅広いジャンルの番組&コンテンツを担当・執筆。

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