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2008.05.14

『コンバット!』チェックメイト、キングツー。こちらホワイトロック、どうぞ!戦争ドラマの金字塔

幅広い年齢層に認知されつつも、マニアックなファンが強力に先導する「コンバット!」。とりわけ30~40代の男子にとっては、戦争ごっこに明け暮れた子ども時代を思わず連想させてしまうほどに超懐かしいこのドラマ。もっとも、戦争ごっこ好きが昂じてサバイバルゲームに熱中している大きなお兄さんたちにとっては今でもリアルで、忘れた頃に始まる再放送を心待ちにしているはず。ってな~んとNHK-BSで再放送中なんです!
さあ、かつての少年も現役の大きなお兄さんも仲良くチェックチェック! そして、「コンバット!」って何? とかな若い方。とりわけ、頭を上司に抑えられ、部下からは突き上げられている中間管理職的苦悩を味わっているみなさんは必見かも。部下思いでやたらと責任感の強いサンダース軍曹や、そんなサンダース軍曹を温かく見守るヘンリー少尉に溜飲が下がるはず。赤提灯でくだを巻くより健全(笑)。

 

さて、ファンである僕らにとっては昨日みたドラマのように鮮明に思い出せる「コンバット!」だけど、知らない方のために気になるポイントを簡単に紹介しよう。

「コンバット!」は、ノルマンディ上陸作戦以後の、いわゆる第二次世界大戦末期のフランスを舞台に、アメリカ陸軍361歩兵連隊K中隊第二小隊の活躍を描いたヒューマンミリタリードラマ。アメリカでの初放映は1962年。最終シーズン以外はモノクロ作品でありながらも今日までに繰り返し再放送され、そのたびに新たなファンを獲得し続けてきた作品。
こう聞くとモノクロなのに? と不思議さも募るけど、見れば納得。事実、子どもからお年寄りまで、世代に関わりなく共感できるのが一番の魅力なのです。

主人公は、第二小隊長のヘンリー少尉とその分隊長のサンダース軍曹の二人。脇を固めるのは、古参のカービー、大男だけどなぜか名前はリトル・ジョン、フランス語ができるケリー、衛生兵のカーターといった一癖も二癖もある愉快な隊員たち。
これら主な登場人物のうち、ヘンリー少尉以外は徴兵制度で兵役に服されたいわゆる徴兵で、強制的に集められた兵卒からの視線で第二次世界大戦を描いているのが特徴。戦場において敵と向かい合うことの意味や人を殺めることの是非といった深いテーマを扱っている。
ジャンルとしては戦争ドラマだけど、地域住民との触れ合いや捕虜との親交、補充兵や新兵との関わりといった戦時下の人間関係が描かれることが多く、強い反戦メッセージも読み取れる、いつになっても色あせないドラマなんだよね。

 

話を僕らが子どもだった頃に戻そう。
「コンバット!」のヒーローといえば、もちろんサンダース軍曹! 彼はみんなの憧れ。戦争ごっこでも、誰がサンダース軍曹をやるかでけんかになることもしばしば。二番人気はリトル・ジョン。そして、ケリー、カービーが続くんだけど、ええっ、ヘンリー少尉は? って思った方、あなたは絶対的に少数派。当時の子どもにとってヘンリー少尉ってば、本部でじっとしている人という印象があるのか、人気はなかったのな。全国のヘンリー少尉ファンのみなさまごめんなさい。子どもたちにとっては、やっぱり前線で派手に活躍しているサンダース軍曹の方が格好良く映ってしまうんです。大人の魅力は子どもにはわからないということにして許してください。

でも、再放送やDVDを改めて見て思うのは、意外にヘンリー少尉って良いヤツじゃん! ってことなんだよね。特に、子どもの頃はサンダース軍曹の格好良さばかりに惹かれていたんだけど、学校に行ったり、会社に入ったりして社会のあれやこれや、人間関係のそれこれに翻弄され続けてくると、ヘンリー少尉の辛さや苦労を分かち合える気が! っていうのは言い過ぎか。あははは。ともあれ、見るたびに新しい発見に驚かされるのが「コンバット!」の奥深さだし、根強い人気の現れでもあるところ。

そして、複雑に重なり合う人間関係について言えば、戦争という極限状態をモチーフにして描くことで当時のアメリカが抱えていた雰囲気や問題を写し取ろうとしていたんじゃないのかな、とこれはファンの勝手な想像だけどね。
「コンバット!」が放映された1962年という時代は、アメリカはベトナム戦争に軍事介入したものの、撤退するか本格化するかを悩んでいた頃なんだよね。事実、アメリカの軍事介入についてケネディ大統領は撤退の意向を示していた時期でもあったはず。そして、翌年の1963年に何故かケネディが暗殺され、アメリカは軍事介入政策を転換することなくベトナム戦争への関与を本格化していくことに。
「コンバット!」でときおり描かれる、サンダース軍曹を悩ませる本部からの理不尽な命令や、それを伝えなくてはならないヘンリー少尉の苦悩。これらは、必要悪としての戦争に荷担することを余儀なくされていたアメリカ国民の苦悩と重ねて見ても良いんじゃないの? っていう気持ちもあるよね。そうしたリアルさがあるからこそ、時を越えて今の時代でも何かが伝わってくると思うのは考えすぎかなぁ。

まあ、当時のアメリカの雰囲気はともあれ、「コンバット!」の魅力を一言で言うならば、一兵卒が戦場で感じる苦悩とその描写でしょ! そして、特に注目すべきは、やはりヘンリー少尉とサンダース軍曹の二人。知ったかぶりをしないヘンリー少尉ですが、実は第一話で描かれるノルマンディ上陸作戦が初陣だったのです。なので最初の頃は経験者であるサンダース軍曹に意見を求めることもしばしば。そんなヘンリー少尉は上官であることを嵩にかけず、軍規に厳しいながらも理不尽な要求にはそれが本部の命令であっても反対するなど、手柄や昇進に無関心なのが彼の素敵なところ。あと、何度も言うけど、ちゃんとハンサムさんですよ。

一方のサンダース軍曹ですが、こちらは軍規を曲げてでも部下を思いやるところがあって、その辺りがヘンリー少尉とちょっと違うかな。部下の命を直接預かるという立場がそうさせているんでしょうね。
あと、多くを語らないところが男子人気の高さにもなっているんだろうけど、女子から見たら彼の寡黙さはどう映るのかしら。そんなこととは関係なく、ヘンリー少尉のハンサム顔に丸ごと全部持って行かれてしまうのかも知れませんね。それはそれで男子的にはガッカリかも(笑)。
そんなわけで、是非とも女子目線での意見も聞いてみたい「コンバット!」なのでした。

 

NHKBS2 好評放送中!
コンバット!
毎週金曜18:00~18:45
火曜09:00~09:45(再放送)

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ドラマナビ編集部

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