海外ドラマの脇役を追え!
海外ドラマのいいところは、日本の視聴者にとって、まだ「イロ」のついていない役者さんがでていること。先入観なしでそのドラマの世界に入れるので、純粋に楽しめる。でも、日本のドラマだとそうはいかない。アイドルやタレントが勢ぞろいしちゃうもんね。そんな日本のドラマでは、こころもとない!?主役(だってへたくそすぎ…以下自粛、遅いって)の脇を固めるのが名のある役者さん、ということがよくある。
海外ドラマでも、そうらしい。いや、こころもとない主役というのではなく、視聴率をかせぐためにすでに有名な人を脇役にキャスティングするといったほうが、たぶん正しいのかな? でも、最近では主役までもが有名な女優男優だったりするからドラマファンも映画ファンもおちおち?してられないんだけど。
というわけで今日の主役は脇役。
脇を固める名役者…といえば、『ボストン・リーガル』のキャンディス・バーゲン(『ガンジー(1982)』『続ある愛の詩(1978)』)、そしてウィリアム・シャトナー(『宇宙大作戦/スター・トレック(1966~1969)』)。しかし、主役もまたジェームズ・スペイダー(『セックスと嘘とビデオテープ(1989)』『クラッシュ(1996)』)だから、撮影現場ではみなそれぞれ丁々発止な感じなんだろうなと勝手に想像。それだけでおもろい。
『ブラザーズ&シスターズ』なんて、ロブ・ロウ(『ホテル・ニューハンプシャー(1984)』『セント・エルモス・ファイアー(1985)』)が登場するってえだけで“VSキャリスタだ!”と視聴者はわくわく(ごく一部)。もちろん、お母さん役のサリー・フィールド(『フォレストガンプ/一期一会(1994)』『ノーマ・レイ(1979)』)だって、文句のつけどころのない女優さんであります。パイロット版のときは違う女優さんが演じていたらしいけど、サリー・フィールドになって正解だったわけですね。だってエミー受賞だし。どんだけ~受賞すれば満足?な感じですが。
話題の『HEROES/ヒーローズ』にも満を持してマルコム・マクダウェル(『時計じかけのオレンジ(1971)』)が登場。そういえばマルコムってば『名探偵モンク』にもちょろっとでてなかった?
もちろん、キーファーパパことドナルド・サザーランドも常連のひとり。
ええ、ここまではもう本当に有名な方たちばかり。
でも、海外ドラマはこれだけでは終わりません。
おや?あの方がこのドラマに?な展開が多々あるのでございます。

たとえば、『ロズウェル』のバレンティ保安官役、ウィリアム・サドラー。名前に馴染みがなくても、『ダイ・ハード2(1990)』や『グリーン・マイル(1999)』を観た人なら、すぐにわかる個性派俳優。
『バトルスター・ギャラクティカ』の艦長演じるは、『ブレードランナー(1982)』で折り紙の達人?を演じたエドワード・ジェームズ・オルモス。それにあわせてギャラクティカのサイロンもアンドロイド型が登場するに至ったとか(あくまでも妄想だけど)。大統領役のメアリー・マクドネルも『インデペンデンス・デイ(1996)』では大統領夫人だった。やっと、ギャラクティカで大統領になったというわけ(ヒラリーも宇宙相手に戦わんとな…)。
『スターゲイト:アトランティス』に目を向ければ…やや、ボー・ブリッジスではあーりませんか。『ホテル・ニューハンプシャー』ではロブ・ロウのお父ちゃんだったお方。そしてイケメンオヤジ、ジェフ・ブリッジス(『フィッシャーキング(1991)』)のお兄ちゃん。名前のとおり“ボーな感じ”なのに、CIA長官(『CIA:ザ・エージェンシー』)だったりとお忙しいようで。
SFだけではありません。『デスパレートな妻たち』にも過去の栄光が降臨! 『ブルーベルベット(1986)』『ツイン・ピークス(1989)』(どれもデビッド・リンチ作品だけど)のカイル・マクラクランが登場とくれば、何か起こるに決まってます。はい、事件はウィステリア通りで起きてます。
いやー追いかけるときりがありませんね。
ところで、過去ドラの人気者だってまだまだがんばっとるんであります。

『冒険野郎マクガイバー』ことリチャード・ディーン・アンダーソンはいまや、押しも押されぬ『スターゲイト』のオニール大佐、いや将軍? これは過去の主役が現在の主役へのよき例かと。『スターゲイト』はこれから大団円へ、まだまだ楽しめますゾ。
そうそう、『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』のジェイソン・プリ-ストリーも、現在再々再?放送されている『トゥルー・コーリング』でそのお姿を拝することができます。なぜか、ビバヒルのメインキャストはその後がぱっとしなくって、その脇が出世(アカデミー女優ヒラリー・スワンクとかね)というのが多いよう。バレリーことティファニー=アンバー・ティーセンの『ファストレーン』もただいま放送中。
ところで、現在大人気の『グレイズ・アナトミー』。イジー役のキャサリン・ハイグルは『ロズウェル』で異星人イザベルを演じていましたね。主役のシリ・アップルビーよりもんのすごーくかわいかったのがもんのすごーく気になるところでありましたが、やはりな展開。
まーだまだ続く、といきたいところだけど
細かく細かく奥深く奥深く入り込んで脱出不可能になりそうな悪寒。
なのでこれにて終了、の前に…。
もひとつ注目してほしいのがゲスト出演の方々。
『フレンズ』の最終シーズンを観た人ならおわかりですよね。
そう、あんなこともこんなこともおこっちゃうのが海外ドラマのすごいところ。
そんなこんなでやっぱ海外ドラマは奥が深い!
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ドラマナビ編集部
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