お料理リアリティショーで有名なシェフのレストラン対決!? in NYC
4月から料理人の“ブートキャンプ”的リアリティショー『Hell's Kitchen』のシーズン4が始まる。
以前のコラム『おいしいリアリティショー』でも取りあげたイギリスの3つ星シェフ、ゴードン・ラムゼイが隊長ならぬホストをつとめる人気番組だ。
<Hell's Kitchenのサイト>
http://www.fox.com/hellskitchen/
ラムゼイがアメリカのお茶の間に登場したのは2005年。だが彼がアメリカに自身のレストランを開くのはもう少し後になった。
2006年11月に、マンハッタンのミッドタウンに待望のレストラン「Gordon Ramsay at the London」をオープン。そのニュースはNYの各メディアを賑わせ、『ミシュラン ニューヨークシティ 2008』にもすかさず掲載されて2つ星を得た。『ザガット 2008』では料理は30点中25点(very good to excellent)。
45席のラグジュアリーな空間で供されるアーティスティックなフレンチは、やはりお値段も一流で、セレブやリッチピーポー御用達。我々しがない一般人にとってはスペシャルなイベント専用だろう。ただうれしいことに、値段と雰囲気をもう少しカジュアルにした併設のレストラン「Maze」と「The London Bar」でもラムゼイのメニューを楽しむことができる。
世界各地にレストランを築き、料理本の出版や英米両方のテレビ出演に大忙しのゴードン兄貴(41歳)は、ニューヨークのこのレストランにはあまりいそうもないが、彼のスコティッシュ精神の入った料理をそのうち食してみたいものだ。
Gordon Ramsay at the London
要予約
151 West 54th St. (6th Aveと7th Aveの間)
TEL: 212-468-8709
http://www.thelondonnyc.com/gordon_ramsay/
もう一つの料理人勝ち抜き型リアリティショー、ケーブル局Bravoのヒット番組『Top Chef』も3月からシーズン4がスタートする。
<Top Chef シーズン4のHP>
http://www.bravotv.com/Top_Chef/season/4/about/index.php
歴代のトップシェフたちは賞金として10万ドルをゲットしていて、その後の活動が気になるところ。
その1番乗り、シーズン1でトップシェフとなったハロルド・ディターリが、その賞金を元に昨年5月、マンハッタンで自分のレストラン「Perilla」(シソという意味)をオープンした。ウェスト・ビレッジにあるレストランは、間口は狭いが奥行きのあるモダンなスペース。料理は彼がテレビで作っていたようなアメリカンコンテンポラリーで、旬の素材を使い、シソやゆずなどのアジア的フレバーの入った創作的なメニューが並ぶ。
『ミシュラン』には星なしで掲載され、『NYタイムズ』では一つ星。しかしメディアの批評よりも、一般のフードブロガーや『Top Chef』ファンの評価はもっと好意的だ。こちらも決して安いとは言えないが、一度は訪れてみたい。オーナーシェフのハロルド(30歳)がキッチンにいる可能性は高いから、運がよければ会えるかも!?
<Top Chef シーズン1のHP>
http://www.bravotv.com/Top_Chef_1/index.shtml
<ハロルドのバイオ>
http://www.bravotv.com/Top_Chef_1/Bios/Chefs/Dieterle/bio.shtml
Perilla
要予約
9 Jones St. (West 4th St.の近く)
New York
TEL: 212-929-6868
http://perillanyc.com/
余談だが、『Top Chef』シーズン2に出演していたサム・タルボットというイケメンのシェフ(4シーズン中、1番のイケメンかも?)の作った料理を味わったことがある。
トライベッカに住む起業家の知人が、親友のバチェラレットパーティ(結婚間近の女性が、結婚前に同性の友人とハメをはずすパーティ)を自宅で開いた時、ニューヨークで一番セクシーで、しかも美味しい料理を作ると評判のそのイケメンシェフをプライベートシェフとして迎えた(もちろん材料費別で、とてもいいお値段)。いわばケータリングのセレブ版。
気前のよい知人は、「日持ちするものを多めに作ってもらったから」と、パーティの翌日ブランチに招待してくれて、私もおこぼれを授かったのだ。
野菜の豊富なメニューは、見た目もヘルシーで美しく、どうやったらこんな味が出せるのかまったく想像もつかないが、いちいち美味しい。私的にはほとんど使わないカリフラワーやビーツなどの素材が活かされてたり、野菜のセビーチェと一緒に歯ごたえを楽しんで、と岩塩の振りかけられたポップコーンが添えてあったりして、まさにイノヴェーティブ(革新的)という言葉がぴったりくる品の数々だった。
そのイケメンシェフのサム君(30歳)、知人宅で仕事した翌日に、なんとグウィネス・パルトローの家で、マドンナやスピルバーグ監督、集まった俳優たちに料理を作ったのだという。
『Top Chef』では惜しくもシーズンの終盤で敗退して3位に終わったが、ニューヨークのいくつものレストランのエクゼクティブシェフであり、こうしてセレブの集うパーティのプライベートシェフとしても活躍している。彼自身のレストランがNYにオープンする日が、今から待ち遠しい。
<サムのバイオ>
http://www.bravotv.com/Top_Chef_2/bios/sam_talbot.shtml
さて、前述のゴードン・ラムゼイのセレブなフレンチレストランと、ハロルド・ディターリのアメリカ創作料理レストラン、あなただったらどちらに行きたい?
私はゴードン・ラムゼイ、いや、どちらでも。ぜひ、どなたか連れて行ってください!
ライタープロフィール

ほりうちあつこ
ニューヨーク在住のフォトグラファー/ライター。渡米してアメリカのTVドラマのクオリティの高さに驚き、気がつけば10年。ドラマとシットコムは、自分にとってエンタテイメントであると同時に強力な英語のチューターでもある。お気に入りは『シックス・フィート・アンダー』。
« 『恋するブライアン』は『セックス・アンド・ザ・シティ』なのか? | トップページ | 『コールドケース』~アメリカに時効はなかった!? »
「みんなのCool VS Hot」カテゴリの記事
- 海外ドラマ、あなたは字幕派? それとも吹替派?(2008.09.11)
- ティーンズドラマのメンズチェック!(2008.08.20)
- 『SEX AND THE CITY』あなたならどのオトコを選ぶ?(2008.08.08)
- 法廷ドラマにはまろう! 『アリー』『ボストン』『プラクティス』対決!?(2008.07.23)
- 『デクスター』『デスパ』…気になるオリジナルテーマ曲は?(2008.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
« 『恋するブライアン』は『セックス・アンド・ザ・シティ』なのか? | トップページ | 『コールドケース』~アメリカに時効はなかった!? »
コメント