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2007.08.15

『アメリカン・ゴシック』

『スパイダーマン』の巨匠、サム・ライミが贈る
ゴシック・ホラー・ドラマ!

あの『ツイン・ピークス』に遅れること数年。サム・ライミがホラー・ドラマをお茶の間(アメリカじゃあ違うか…)にお届けってないきおいではじまった『アメリカン・ゴシック』。いまや『スパイダーマン』シリーズで押しも押されぬ巨匠となったサム・ライミだけど、当時は『死霊のはらわた』や『ダークマン』でおなじみのホラームービー監督!?でした。
そんなサム・ライミが送り出すドラマ・シリーズというんだから、スプラッターもの?と思いきや、アメリカの片田舎の「普通」にみえる街で起きる善と悪の戦い、といういかにも「ゴシックホラー」なお話。

主人公は、ケイレブという10歳の男の子。飲んだくれの父親と10年前から心を閉ざしたままの姉とアメリカ南部トリニティという街で暮らしているというところからスタート。トリニティには、みんなから信頼されているルーカス・パック保安官がいて、毎日パック保安官になにかしらかの恩恵を受けている。けれど、ルーカス・パックには謎の力があり、トリニティを影から動かしている、そして彼の標的はケイレブにあった!というような展開。

なんといっても主人公ケイレブを演じるルーカス・ブラック、彼がすごくいい! あの眼ヂカラが、こいつただのガキじゃない、という雰囲気バシバシ。一方、パック保安官を演じるゲイリー・コールもいい味だしてはいるけど、やっぱりケイレブの眼ヂカラには負けちゃう。といってもストーリーのパック保安官(悪)とケイレブ(善?)のぶつかりあいでは、パック保安官が優勢なんですけどね。

このドラマ、実は22回放送のみで打ち切りの憂き目に。オカルト色が強すぎたのがお茶の間(アメリカじゃ違うと思うけど…しつこい)には受け入れられなかったのかな。
だいたい街の名前が「トリニティ」ってできすぎです。三位一体ですよ。『ダ・ヴィンチ・コード』の先をいってます(つか意味不明…)。
交霊術や生き返りといった黒魔術系のエピソード満載だったこのドラマ、オカルトファンならずとも、釘付けになること間違いなし、だったはずなのに。なんと今じゃあ、レンタルビデオを見つけることすら困難。日本でのDVD化を期待したい!

ところで、この『アメリカン・ゴシック』というタイトル。シカゴ美術館には同じタイトルの有名な絵があるそうで、アメリカ人にとってはおなじみな感じらしい。しかも、その絵は『デスパレートな妻たち』のオープニングを飾っていたりもして、アメリカ人にとって、アメリカン・ゴシックっていったいどんな意味を持つのか一度聞いてみたいところ(英語力あればだけど)ではあります。それにゴスといえば、マリリン・マンソンな感じというのもいただけない。日本独特のゴスロリっていうのもね…。

そもそも、ゴシックってなによ、なかんじだけれど、もともとはゲルマン民族の1つである「ゴート人の」という意味なんだそう。けれど、ルネッサンス期に中世美術や教会建築を悪趣味として、「ゴシック(ゴート風の)」様式といっていたというわけで、あんまりオカルトチックなイメージはなかったんですね。
ところが、このゴシック様式の建物を舞台にした幻想小説が18世紀にはやったことで、ゴシック小説という分野ができあがった、というわけ。ゴシック小説は今のホラーの源流。そういえば、「アメリカン・ゴシック」というあの絵画も普通の老夫婦?を描いているはずなのになぜかこわい。宗教的な厳格さの中にオカルティックななにかが垣間みえる!と思ってしまうのはオカルトファンゆえ?

とはいえやはり、アメリカの片田舎のフツーの街が舞台、というのがスティーブン・キングも継承する正統派アメリカンゴシックホラー!?なんでしょうね。ところで、この『アメリカン・ゴシック』には、現在話題の「あのドラマ」で活躍中の「あのヒト」も出演しています! ヒントは霊能者モノ。しかもいいヒト。そして人とは違う能力を持つ妻をいつもバックアップする頼りがいのあるヤツ。そう、あのヒトです! 

 

ライタープロフィール

ドラマナビ編集部

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